研究テーマ・グループ Research Themes and Groups

利活用に関する研究グループ「ダイバーシティーチーム」

チームリーダー:熊谷 晋一郎(東京大学先端科学技術研究センター・教授)

研究テーマ:大学や企業における障碍者の包摂的風土及びニーズ・ソリューションシーズの可視化とdisability innovation ecosystemの構築

先端科学技術研究センター
教授
熊谷 晋一郎
社会とキャンパスのダイバーシティ&インクルージョンの観察研究と介入研究
先端科学技術研究センター
准教授
並木 重宏
社会やキャンパスの包摂的な物理的環境に関するアドバイス
先端科学技術研究センター
特任准教授
綾屋 紗月
社会やキャンパスの包摂的な文化的環境に関するアドバイス
先端科学技術研究センター
特任助教
松尾 朗子
サーヴェイなど観察研究の設計と分析
先端科学技術研究センター
特任研究員
宮路 天平
デジタル介入研究の設計とデータ管理

1. Disability innovation ecosystemの構築
2024年4月1日に設置された学内共同教育研究施設「東京大学多様性包摂共創センター(ImcluDE)」と連携し、大学の障害インクルージョンの状況を可視化するため、「バリアフリー推進オフィスの支援面談記録の分析」や「全学教職員を対象としたインクルージョンサーベイ」を実施します。その成果をIncluDEにインプットすることで、障害のある人々のアンメットニーズを起点としたイノベーションを推進するdisability innovation ecosystemの国内拠点形成に貢献します。 さらに、企業や中央省庁、障害者支援施設の職員を対象とした調査を行い、リーダーが自己を正確に理解しようという志向性をもつと、そのチームの心理的安全性が高まり、従業員のパフォーマンスやウェルビーイング、仕事への熱意ややりがいが向上することや、障害のある人々への差別や偏見が低下することを見いだしました。

2. 各種介入の開発・実施・効果検証
企業や中央省庁、障害者支援施設などを対象とした調査結果をふまえると、インクルーシブな組織を実現するうえでリーダーの自己理解を高めるプログラムの有効性が示唆されます。 そこで、障害のある研究者と、臨床試験データ管理学の知見をもつ専門家との共同のもと、「当事者研究の導入が職場のウェルビーイングと創造性に与える影響に関する研究」(臨床試験登録番号:UMIN000048418)をもとに、リーダーを対象に自己理解を促す当事者研究プログラムを提供し、その効果を検証します。 また、electric Patient Reported Outcome(ePRO)システムを応用したデジタル介入をデザインし、その効果も検証します。